マンションの十二階の真ん中の部屋が事務所兼、彼等と私の住処。
太郎と次郎が此処へきて二年と半年ちかくになる。マンションの十二階となるとそうそう人が通るわけもないと勝手に思い込んでいた。 太郎と次郎が通りすがりの人達に挨拶をしてもらうべく玄関先に居座り一々報告に来ることで、飽きない程度に往来があることを知った。 彼等が最近気に入っていることの一つにエレベ−タ−の処までの見送り。 誰某構わず送りたがる。